ワシだっていつまでも手をこまねいてみているわけじゃない。
ワシはワシの運命に対して反逆を企てようじゃないか。
このどうしようもない閉塞をどうにかしたいのだ。
なぜ独立できないのか??
なぜ自由がないのか???
なぜ尊厳のない生活に甘んじなければならないのだ???
運命なのか?運命としか、それを呼ぶ言葉を知らない。
だからワシは読む、聞く、観る、考える、検索する。
人ために生きられるほどワシは自分を愛せない。
ワシはどこまでいっても自分を愛せないから、自己愛的な生き方に終始してしまう。
だがそれならそれでしょうがない。
そこまでの男だったということだ。