1980年代後半生まれ。
理系の大学院卒業後、メーカーにて技術職に就く。
コミュニケーションに障害をかかえ、鬱気味になりながらも
なんとか休職などはせずにいる。
友達、恋人等は、社会人になって以降、いっさいなし。
34歳くらいのとき、自分の親が毒親であること、
親の常軌を逸した家庭教育という名の洗脳のもとに自分が育っていたことに気が付く。
その結果、常に僕は自分に自信がなく、何かに常に依存してしまう弱い心の持ち主に育っていた。
自己愛がいびつな形で発達し、ありのままの自分に何の価値も見いだせない寂しさを埋めるため、四六時中、都合の良い空想に逃げ続けるのである。
さらに、追い打ちをかけるように会話能力の欠如にも気が付くようになる。
コミュニケーション時に耳から入ってくる言葉をうまく処理することができず、
会話のキャッチボールができない症状を抱えていたのである。
今まで成立していると思っていた会話は、ほとんど成立しなかったという事実・・・
だから皆、俺から離れていったのか・・・
これまでの自分が崩壊していくような恐怖にかられ、パニックになったのか、何なのか、
9年も務めた会社を転職する。
まぐれで年収はあがったのだが、このような心理状態では新しい職場でうまくいくはずもなく
案の定、うまくやれずに上司からは叱責、同僚からは白い目、焦燥する日々を送る。
心療内科にも行き、臨床心理士のカウンセリングを受けて多少落ち着きを取り戻すが、
結局は自分で自分に向き合っていくしかないと悟る。
以来、俺は実家には帰らないと決めた。
精神的な依存心に打ち勝ち、経済的な独立を確立し、失った自分自身を取り戻すために
底辺をもがく日々が始まったのである。
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